この記事ではアタリの取り方について個人的に考えている方法からご紹介しております。アタリの取り方が分からないという方はぜひチェックしてみて下さい。
アタリって何?必要なの?
よくある辺りの取り方がよくわからない。どうしたらいい?
こんな疑問・お悩みありませんか?
私もお絵描き当初はよくわからずでしたが、お絵描き歴のなかでデッサンなどなどを経て今では「アタリ」は欠かせない工程となっております。
この記事では定番のアタリの取り方の考え方、定番とはちょっとちがう趣味お絵描き25年の私自身のアタリの取り方について画像付きで紹介していきます!
アタリの取り方がわからない、どうしたらいい?という方はぜひチェックしてみて下さいね。
アタリってなに?
アタリの定義は人によっても様々ですが、「バランスを取るためのガイド」と思っていただければ良いと思います。

この大雑把な形を取る事を「アタリを取る」と考えてもらって良いです。
アタリを取る意味
時々「アタリって必要あるの?」という意見を見かけますが、個人的には必要だと思っております。
少なくとも、筆者はアタリ(ガイド)がないと描き込んでいくことが出来ません。
なぜなら、一発でキャンパスにパシっと描けるほどの技量はないですし、一発で描く必要もないですからね。
ある程度の位置決めをしてから描き起こしていった方が後々楽です。
「上手い人・技量のある人ほどアタリは描かない」なんて思っている方もいらっしゃるようですが、それは間違いです!
実はプロでもアタリ無しにいきなり絵を描き始めるという方は非常に少ないです。
国内外問わず、様々なイラストレーターさんの絵を描く様子がYouTubeでも見られますが大多数の方が「アタリ⇒下描き・ラフ⇒線画or描き込み」という手順で描かれております。
どんな絵柄でもこれはほぼ変わりません。
つまり、プロでもしっかりとアタリを付けてからじっくり描き起こすものを、初心者なのにアタリも描かずに描いて「全然絵が描けない!上達しない!!」という方は、描けなくて当たり前の事をしちゃっている状態という事になります。
また、一発描きというものは「技術」の一つです。
Darth Vader#Throwback #StarWars https://t.co/L16usULB8q pic.twitter.com/RTlJ26z9g0
— Kim Jung Gi US (@KimJungGiUS) March 22, 2021
こちらは韓国のアーティストKim Jung氏がイラストを描かれている様子ですが、ご覧の通りアタリ・下描きなしに迷いも無くサクサクと描かれてますね。
これが「一発描き」です。こんなの初心者や中級者にできると思いますか?
なんだか厳しい物言いですが、初心者さんであれば「そもそも」が分からないので、この工程をすっ飛ばしていても仕方がありません。
これからアタリの取り方を学んで取り入れれば良いのです!
アタリの取り方
「アタリ」と言ってもその取り方は十人十色。実は様々あります。
先ほどもご紹介したこちらのアタリの取り方はかなり一般的ではあると思います。

でもこのアタリ、正直初心者さんにとって難しくありませんか?
先にラフを描いちゃうのもあり!
お絵描き初心者でこんなお悩みの方は、アタリではなく先に超ラフから描いちゃうのもありです!
- アタリがよくわからなくて描けない
- 丸に十字の位置の取り方がよく分からない
ちなみにこちらが筆者の場合のアタリにあたるものです。先ほどのさっくりと描かれたものとは全然違いますよね。

多くの場合、丸に十字線を描く講座が多いですが、それは必ずしも「正解」ではありません。
人によって絵柄や描くポイントが違うように、アタリの描き方だって違っていていいのです。
重要なのは「アタリは絵のガイドである」という事。
つまり、絵を描きやすくするための目安なので…
- 自分がバランスの取りやすいような形で取っても良い
- 絵を描く工程で何度も描き直したりしても良い
のです。
アタリは黒以外の赤か青で!線は太目が良し
これも個人的な重要ポイントです。
アタリを描く場合は太いブラシで赤か青で描く事をおすすめします。
細い線&黒で描くと、それが後々本線と重なってしまいますし「丁寧に描かなきゃ!」って心理になりませんか?
赤や青の太い線で描く事で「気軽に描こう~」感が生まれませんかね?
先ほどご紹介しました通り、筆者の場合のアタリは赤の太いブラシでざくざく描いております。
アタリを描くなら…
- 太いブラシを使う
- 色は黒以外、赤や青を使う
- バランスは気にせずとにかくザクザク描く!
アタリから下描き、ラフは意識的に分ける必要は無い
「アタリ」の話からは若干ずれますが…
先ほど、YouTubeなどでよく見かける絵描きの手順として「アタリ⇒下描き・ラフ⇒線画or描き込み」とご紹介しました。
筆者の場合はアタリから下描き・ラフ、そして線画に至るまで明確な違いは意識しておりません。

こんな感じです。
左のアタリの状態から、上にレイヤーを足してそこに右の状態を描いていきます。
今回の絵の場合はほぼアタリ通りで描けました。
ですが、線画を描いている最中で「うまくバランスとれないな~」なんて時は、途中でアタリにバランスが取れるように線を足したり目の位置を取りやすいようにします。
アタリは最初に描いたら終わり!ではなく、下描き・ラフ・線画などの工程の最中にも線を足したり変えてもOK!
丸・四角・三角で表現するアタリの描き方
こだのアタリ1

- まずは楕円っぽい丸を描きます。これは頭部分になるので位置は若干上に。
- 丸の下にざっくり四角を付けたし。(上辺は丸につけるので3辺ですね)
- 大体中心に線をザっと引きます。(まっすぐに描けなくても大丈夫!大体でOK)
- ①②の重なる辺りから③の中心線に向かって斜めに線を入れて完成!
下書き・線画と合わせるとこんな感じになります。

描く性別や年齢によって、②の四角の長さを変える事で変化が付けられると思います。

↓

こんな感じに子供、女性にも使えるかなと思います。

赤い線を引いておりますが、顔のパーツの配置構成はこのように三角(▽)でとらえる事が出来ます。
これは性別年齢、勿論人種問わずこの配置です。

なぜならこれは人体の比率が分かっていなければできない技術だからです。
顔全体から中心線を引き、登頂部から目の位置はこの辺り、そこからの比率で目の幅はこのくらい、鼻の位置はこれくらい…なんて、分かりませんよね?
自分が目・鼻・口の配置が分かりやすくなる方法でアタリ(ガイド)を取りましょう!
方法に正解はありません。自分に合った方法を模索、研究して行くこともとても大事な工程です。
焦る必要はありませんので、じっくりゆっくりと練習をしていけば着実に上手くなるはずですよ!
サッと辺りが取れるように「技術力を付けたい!」という方はまず基礎力から付けることをおすすめします。
イラストの素体集・ポーズ集なども参考にしてシルエットを覚えるというのもありですね。
アニメ私塾さんはアニメーターの室井康雄氏が主宰されている絵講座などをされているのですが、とても分かりやすく「シンプルに捉えよう!」をまず学ばせてくれます。
なので「そもそもアタリ取れない!!」という方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
また、私も利用してきた参考書、おすすめの参考書購入方法をこちらの記事にまとめておりますので、気になる方はぜひチェックしてみて下さいね!

こだのアタリ2
ちなみに、アタリの描き方などはどんどん変えても問題ありません。
追記として2022年1月時点でアタリ1の描き方は最近しておりません。



これは全身の例になりますが、このように形をざっくりと取って描くようになりました。
3D画像からアタリを取る
さて、ここまではキャンパス上に自分でアタリを取る(描く)方法についてをご紹介しました。
ですが、そもそも形を取るのが難しいという方もいらっしゃると思います。
その場合は、すでに形が出来上がっている3Dモデルを利用するのも一つの方法です。
私はデジ絵のメインツールとしてCLIP STUDIO PAINT EX(クリスタ)を利用しておりますが、このクリスタでは3Dモデルを素材として利用する事ができます。


こちらは一例ですが、男女別の全身モデルや手など、無料で利用出来ちゃう3D素材が沢山あります。
こういった補助ツールを利用して練習するのも絵が上達するポイントです。
無料のペイントソフトもありますが、3D素材まではありません。
クリスタであれば最大3ヵ月無料で利用する事もできるので、気になる方はお試ししてみるのもおすすめです。
クリスタについてはこちらの記事でもまとめておりますのであわせてチェックしてみて下さい。


絵のアタリを取る講座を参考にしてみる

私自身もお絵描きの学び直しの一環として最近利用をし始めたのがパルミーです。
とりあえずは無料講座の初級コースをみておりますが、普段描かない角度なども改めて練習できたりして結構楽しいです。


個人的には参考になるものは色々と見てみる事がおすすめなので、パルミーのようなサービスを利用してみるのも一つの手ですね。



初心者さん向けの講座もかなり充実していて、無料講座だけでなく月謝制の有料講座だと添削(アドバイス)を受ける事もできるので、上達への近道にはなりますね。
\7日間無料体験可能!/
パルミー無料体験キャンペーンはこちら
アタリのまとめ
- 絵をバランスよく描く為のガイド線
- アタリの描き方は人それぞれ!丸に十字線だけが正解ではありません
- 下描き・ラフを描いた後にバランスを取るためにアタリを付けるのもOK!
- デジ絵なら太いブラシ、アナログなら色鉛筆で、黒以外の赤や青がおすすめ!
- 下書き・ラフを描いていく段階でアタリも修正してもOK!
- しっかりとした比率を取るのは実はかなりの高等技術!だから自分がバランスがとりやすい方法でアタリを取ろう
