特に初心者から絵を描き始めて数年という方に特によくある「絵柄が安定しない」というお悩み。でも安心して下さい!安定していないと自覚しているという事は実は「成長している証」なのです!これについてその理由を詳しく解説します。
そもそも絵柄は安定しないもの
特に人物などのキャラクターイラストを描いていて、1度ならぬ何度も何度も悩むのが「絵柄が安定しない」ではないしょうか。
筆者も25年前からサイト運営したり、その後SNSをやっていく中でも「絵柄安定しない!」というお悩みは誰彼構わず目にしました。
ですが、特にここ数年では絵柄が安定しないという事に悩むことはなくなりました。
絵柄が変わると感じていた頃の自分を振り返ると、なぜそう感じていたのか、今になるとよく分かります。
なぜなら当時、描きたい絵に指針が無かったからです。
勿論これだけが理由とは限りませんが、少なくとも筆者の場合はこれが大きな理由だったと断言できます。
では、これについて解説しますね!
描きたい絵が定まっていないとは
でも、この「憧れが沢山ある状態」が、安定しないそもそもの要因なのです。
つまり…
「描きたい絵が定まっていない」=「描きたい絵がない」ではなく、
「描きたいものが沢山あり過ぎて目移りしている状態」になっているのです。
この絵師さんの目の描き方が好き、あの絵師さんの塗り方が好き、とごちゃまぜに取り入れた結果「あれ?なんか描けない・安定しない」という現象になるのです。
取り入れたものは絵師さんからの借り物であり、自分の絵柄ではありません。
描こうとしている目の形や塗り方に至った経緯が自分にないので、角度が変わったり違う雰囲気で描こうとすると「あれ?なんか違う。さっきとイメージ違うぞ」となるわけです。
参考=パクリではありません!
厳密に法的な意味での断言はできませんが、個人的にはパクリには当たらないと考えております。
余程の特徴的な描き方なら別かもしれませんが、多少真似たり参考にする程度であれば、分かる人は少ないです。
自分が「素敵だ!」と思ったものを取り入れるというのはよくある手法でもありますし、完全なるオリジナルの絵柄が生まれることの方が相当稀な事です。
ほぼ無いと言っても過言ではありませんので、そこは安心していいでしょう。
一番大切なのは、何故「素敵」だと思ったのかを研究する事です。
絵柄が安定しない=成長過程
素敵だと思う対象が沢山あって、取り入れたり研究したりの最中は、「安定」なんてしません!
新しくあれこれと取り入れているのに安定しちゃっている方がむしろ不自然です。逆に言えば「変化がない・取り入れられていない」という事です。
また、安定しないと感じる要因の一つに、まだ基礎的技術が乏しいから「素敵」についていけていないというのもあります。
これはもう研究して気が付いたことをひたすら練習です。
または絵を描き始めて間もないという場合、自分が本当に持っている絵柄(個性)がまだわかっていないので、そもそも安定する為の軸が無い状態とも言えます。
”絵柄が安定しない”が気にならなくなった理由
冒頭にも書きましたが、筆者はここ数年「安定しない」が気にならなくなりました。
その最大の理由としては、自分の絵柄に気付けたからです。
でも、ある時ふと気が付きました。
どう真似ても、どう変えてみても、どうにも消えないクセや雰囲気がある事に。
そしてそれをもう何度も繰り返しました。
いくら「変えてみよう」と思っても変わらない描き方に自然と戻って来て、結局その雰囲気や線に落ち着くのです。
この変わらない、どうにも変えられない雰囲気や特徴が個性なのだと思います。
”絵柄が安定しない=下手”ではない
ここまでのまとめのようになりますが、絵柄が安定しないは成長過程の一環です。
なので、絵柄が安定しないから自分は絵が下手なんだ、と落ち込まないで下さい!
安定しないのはなにも初心者やアマチュアだけの話ではなく、プロだって同じですよ。
あるある話だと、「連載初期と完結時の絵柄が全然違う!」ってよく聞いたことありませんか?
絵柄が安定しない、変わってしまうのはプロですらある事なのです。
初心者や描き始めてまだ数年であれば、変わって当然の事です。気にせずどんどん絵を描きましょう!!
まとめ
絵柄が安定しない要因
- 憧れ・真似たい絵柄が沢山あって目移りしちゃっている状態
- あれこれ絵柄を真似るけど、それは借り物。基礎が無いから角度や雰囲気が変わると付いていけずに「描けない=安定しない」という感覚になる
- 研究して取り入れている最中は変えているので「安定しない」は当たり前
- 絵柄が安定しないは成長過程の一環!